Event Horizon Telescope

プロジェクト: Event Horizon Telescope
EHTの目的
EHT (Event Horizon Telescope) は、地球規模の電波干渉計を用いてブラック ホールシャドウの撮像を目指す国際共同研究プロジェクトです。
ブラックホールシャドウの撮像は、人類史上まだ実現されていない未開のフロ ンティアで、その実現はブラックホールという光さえ吸い込む暗黒の天体の存 在を直接的に示す強力な証拠となります。さらに、ブラックホール周辺の強重 力場での一般相対論や、ブラックホール近傍でのガス降着・噴出のプロセス等 を研究する上でも、ブラックホールシャドウや周辺領域の撮像が重要な鍵とな ります。EHT ではミリ波・サブミリ波帯の超長基線電波干渉計 (VLBI) を地球 規模で構築し、ブラックホール近傍の様子を描き出すことで、これらの研究を 推進します。また、EHT以外のVLBIを活用したセンチ波帯の観測プロジェクト と共同観測を実施したり、シミュレーションを駆使した理論研究を組み合わせ たりすることで、ブラックホール周辺の現象・構造のさらなる理解を目指しま す。これからもEHTは望遠鏡の拡張や広帯域化により観測システムを発展させ、 より高い解像度と感度を実現し、ブラックホール研究を進めていきます。